IPPNW第16回世界大会−in Beijing 2004
Santosh Shrestha
まず、初めての北京だったので、気分がウキウキだった。さらに世界大会ということで、世界各国の代表の方々の生の声を聞くことができ、意見交換することができ、とてもよかった。人類に対して核兵器が使用されて59年も経って今でも、世界各国で核兵器に被爆される人々がいるということはとても悲しいことである。イラクでは今、この時刻にたくさんの人々が核兵器に被爆されている。これはもちろん、核兵器保有しようとする政府が悪いが、そういう政府に対して無関心と無知は僕たち国民一人一人の責任でもある。世の中の動きに敏感になり、自分が知り、他人に知らせることによって、世論を見方にし政治を変えるのが僕ら一人一人である。
世界各国の人々が核兵器廃絶を訴えて活躍しているのをみて、まだ民間の力が捨てたものではないことが肌から感じた。平和を愛する僕ら一人一人が力を合わせて核兵器廃絶実現のため行動しなければならないと思った。各国の草の根での原水爆禁止活動を見て自分も積極的に行動しようと強く思うようになった。僕は各国の代表のお話では、Peace Through Healthなど平和のslogan を聞いて社会の中で医療にかかわる我々の役割は大きいと感じた。
個人的に興味があって、南アジアやアフリカに関するworkshopやsessionに参加した。中でもとても印象に残った話を紹介したい。一つは、インドの代表の話で、インドが1998年に核実験を行った時Pokaranという貧しくて教育のない村を選び、「インドがすごい実験をやろうとしている、これでインド人みんなが仕事もあり、力もあり裕福になるのだ」といい村から非難させた。もう一つは、アメリカでも核兵器工場の2/3がNew Mexicoという少数民族のあるところにある。このような話を聞くと政府は貧しいや少数民族の弱さや無知さをいかにうまく利用しているかをわかる。その中で、インドの代表が「世界第一の大国のアメリカがリダーシップをとって核廃絶に取り込まなければいけない」と言ったのに対し、アメリカの方が、インドの方の見解に賛同しながら、「インドが核を放棄し、隣国パキスタンに核兵器放棄を促し、反核運動を南アジアから世界に広げたら」と言った。
この意見に僕も大拍手である。Think Globally and Act Locallyの通り自分から自分の地元から行動を起こさなければならないと思った。唯一自国民に対して核兵器を使われた日本は核兵器廃絶に対してリダーシップを発揮すべきである。北朝鮮のmissileに敏感になり、アメリカのnuclear umbrella求めるではなく、Gandiがイギリスからインドの独立を勝ち取った時と同様に両手を上げて北朝鮮と顔合わせるのだ。これは北朝鮮の勝ちでもなければ日本の負けでもない。それより、アメリカの後ろ立てになりお互いをけん制する今の状況やこれから勃発しうる戦争の方がAn eye for an eye makes the whole world blindということわざごとく、両側(みんな)の負けになる。
IPPNWに参加して、たくさんのことを勉強になった、またたくさんのことを考えさせられた。その中で一番気になったのは我々の無知や無関心である。無知や無関心をなくしてこそ真の平和が訪れると思う。この北京での経験を、私一人の人間、一人の医療従事者としてのこれからの平和への取り込みに参考にしたいと思う。