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震災・原発事故から5年 被災地に寄り添い考える

 核廃絶・脱原発を

−第27回反核医師のつどいin宮城を開催−

 核戦争に反対する医師の会は、11月5日、6日の日程で東北大学・艮陵(ごんりょう)会館で「第27回核戦争に反対し、核兵器の廃絶を求める医師・医学者のつどいin宮城」を開催し、191人が参加した。
 同つどいのテーマは、震災・原発事故から5年。核廃絶・脱原発を被災地に寄り添い考えるとし、1日目に記念講演「核廃絶の国際的世論と核保有国の動向」美根慶樹(みね よしき)氏(平和外交研究所代表)と特別講演「『核の妄想』〜なぜ日本人は核を受け入れたのか〜」セシル・浅沼・ブリス氏(フランス国立科学研究センター・北アジア地域事務所副所長)を招き講演いただいた。

 2日目に連続講座としてT部では、「東日本大震災・福島第一原発事故被災者5年間の軌跡」峯廻攻守氏(札幌西円山病院名誉院長)、「福島復興の課題」今野順夫氏(福島大学名誉教授)、U部では、「地震国日本における原発の危険性」大槻憲四郎氏(東北大学名誉教授)、「原発事故から5年−世界は脱CO2・脱原発が潮流に−」明日香嘉川氏(東北大学東北アジア研究センター・中国研究分野教授)がそれぞれ講演し、議論された。

 最後に、「国連総会第一委員会での核廃絶交渉開始決議の採択を歓迎し、日本政府の『反対』表明に強く抗議する」特別決議と、「震災・原発事故から5年 被災地に寄添い考える 核廃絶・脱原発を」とのアピールを採択した。

 特別決議は、国連総会第一委員会で提案された核兵器禁止条約制定の交渉開始を求める決議案に、日本が反対票を投じたことに、「被爆国政府として許されざる背信」と強く抗議し、今後の会議で日本が被爆国として主体的に参加し、核兵器廃絶に積極的な役割を果たすことを要望。アピールでは、「私たち医療者は、かけがえのない地球上のあらゆる命をまもるため、核兵器廃絶、脱原発を実現させる運動の一翼を担うことを決意し、あらゆる人々と共に歩むことを表明」した。

 

総合司会 左から 中川武夫(反核・代表世話人) 島和雄(実行委員)

 

メッセージ 矢崎とも子(実行委員)

開会挨拶 杉目博厚副実行委員長

主催者挨拶:原和人代表世話人

記念講演 美根 慶樹氏 平和外交研究所代表

テーマ:核廃絶の国際的世論と核保有国の動向

特別講演 セシル・浅沼=ブリス氏

フランス国立科学研究センター・北アジア地域事務所 副所長 

テーマ:核の妄想 なぜ日本人は核を受け入れたのか

11月6日(2日目)

第一部司会 左から 宮沼弘明(実行委員) 村田幸生(実行委員)

連続講座@ 峯廻攻守 札幌西円山病院 名誉院長

テーマ:東日本大震災・福島第一原発事故 被災者4年間の軌跡 浪江町町民の場合

 

連続講座A 今野順夫 福島大学名誉教授

テーマ:福島復興の課題 5年間の現地の取組から

第二部司会 左から 矢崎とも子(実行委員) 刈田啓史郎(実行委員)

連続講座B 大槻憲四郎 東北大学名誉教授

テーマ:地震国日本における原発の危険性 特に高レベル放射性廃棄物の地層処分について

連続講座C 明日香壽川 東北大学教授

テーマ:原発事故から5年 世界は脱CO2、脱原発が潮流に エネルギー・環境の専門家から

アピール採択 飯田哲夫 反核・代表世話人