原爆症認定集団訟・仙台高裁判決にあたって
2008年5月29日
核戦争に反対する医師の会
代表世話人 児島 徹
代表世話人 山上 紘志
代表世話人 中川 武夫
5月28日、仙台高等裁判所は、原爆症認定仙台集団訴訟に関して、原告2名に対し、1審に続き、厚生労働大臣の認定申請の却下処分を取り消す判決を下した。
今回の判決は、「新しい審査の基準」にもとづく直後の判決である。判決は、「新しい審査の基準」にもとづき、放射線起因性について明確に認めるとともに、最大の争点であった「要医療性」も認めた。さらに、「いささか柔軟性に欠けていたもの」として、これまで国の行ってきた被爆者行政を断罪した。
国と厚生労働省は、上訴を断念し、これまでの被爆者行政をあらため、ただちに被爆者の全面救済をおこなうことを強く要求する。