原爆症認定集団訴訟・大阪高裁第2次判決にあたって
2009年5月18日
核戦争に反対する医師の会
代表世話人 児島  徹
同   中川 武夫
同   山上 紘志
 
5月15日、大阪高等裁判所は、原爆症認定集団訴訟に関して、大阪、京都、兵庫の原告11名が原爆症認定申請の却下処分取り消しなどを国に求めた近畿第2次訴訟裁判で、1審判決につづき、11人中10人に対し、勝訴の判決を下した。
 本判決も、この間の判決同様、昨年4月に国が導入した新基準で「積極認定」の対象外とされている疾病について認めた。
 今回の大阪訴訟第2次の原告を含め、現在、全国の原爆集団訴訟の原告も高齢化が進んでいる。5月28日には東京高裁判決言い渡されるが、被爆者には一刻の猶予もない。
国と厚生労働省は、上訴を断念し、これまでの被爆者行政をあらため、5月28日には東京高裁判決を待つことなく、ただちに被爆者の全面救済をおこなうことを強く要求する。