朝鮮民主主義人民共和国の核実験に厳しく抗議する
核戦争に反対する医師の会
代表世話人 児島 徹
代表世話人 中川 武夫
代表世話人 山上 紘志
昨日、朝鮮民主主義人民共和国の国営朝鮮中央通信は、核実験を実施し、成功させたと発表した。
これは「いかなる核実験または弾道ミサイルの発射もこれ以上実施しないこと」を要求した国連安保理決議1718(2006年10月14日)や、「一切の核兵器および現在の核計画を放棄」すると合意した6カ国協議共同声明(2005年9月19日)にも違反する暴挙である。
世界的に核兵器廃絶の機運が高まりつつある今日、今回の核実験はその流れに逆らうものであり、北東アジア全体の平和と安全を脅かし、新たな緊張を生み出す危険きわまりない行為である。
核戦争に反対する医師の会は、唯一の被爆国の医師として朝鮮民主主義人民共和国に対し、ただちに核兵器開発をやめ、その計画をすべて破棄し、6カ国協議にもどるよう強く要求する。また、6カ国協議にかかわる他のすべての国が事態の平和的解決と朝鮮半島の非核化のために粘り強く努力すること、東北アジアで非核地域条約を締結すること、さらに核保有国をはじめ世界のすべての国が核兵器拡散の脅威をなくすために、核兵器全面禁止条約の締結にむけてすみやかな交渉開始を求める。