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米国ブッシュ政権による臨界前核実験に抗議する

 

 米国ブッシュ政権は18日に臨界前核実験を実施すると発表した。臨界前核実験は昨年9月より約1年ぶりで、1997年以来通算20回目、ブッシュ政権下では7回目となる。我々は、世界で唯一の被爆国の医師・医学者の立場から、断固抗議の意を表明する。

 また、16日の米国上院において小型核兵器の研究を含む来年度の予算案が可決された。これは、通常兵器を補う使いやすい兵器である小型核兵器の研究に関し予算化したもので、核戦争の危険をいっそう強くするものである。

 いま我々は、湾岸戦争やイラク戦争での劣化ウラン弾をはじめとする米国による戦争の被害実態を日々目の当たりにしている。多数の犠牲者を出した「9・11同時多発テロ」から2周年というこの時期に、世界の反核平和を願う多数の世論に背を向ける暴挙と米議会の態度は断じて許すことはできない。

 私たちは、全ての核実験と核戦争につながるあらゆる計画を中止し、国際的合意である核兵器廃絶のための「明確な約束」の実行を開始するよう米国ブッシュ大統領と米国議会に対し強く要求する。

2003年9月18日

 

「核戦争に反対し、核兵器廃絶を求める医師・医学者のつどい」

代表世話人 莇  昭三
同   松井 和夫

 

 
 
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