アメリカの度重なる核実験とABM条約離脱に抗議する
アメリカは核廃絶の明確な約束を実行せよ!
アメリカは14日未明に15回目の未臨界核実験を強行した。我々被爆国の医師・歯科医師・医学者ならびに今つどいに参加した全ての参加は、怒りをもってアメリカの暴挙に抗議する。
アメリカは世界の非核平和を願う声により、昨年の国連総会で核兵器廃絶の「明確な約束」をおこなったにもかかわらず、核実験を強行している。このことは国際政治での合意を踏みにじり、平和への約束を反故にするものであり断じて許すことが出来ない。
アメリカが日本に投下した原子爆弾は、戦後50年以上たった今でも多くの人々を苦しめ続けている。何万という人々を同時に殺戮し、かろうじて残った人に対しても長い間死の苦しみを与えてきた核兵器を我々は断じて許すことが出来ない。
また、核弾道迎撃ミサイル(ABM)制限条約からの離脱は、「明確な約束jの実行を妨げるものであるとともに、再び核軍拡の道に世界が巻き込まれる危険をはらんでいる。
自国の利益のためには、国際的な約束を反故にし、世界の平和を脅かすアメリカの態度はとうてい許すことが出来ない。
直ちに全ての核実験を中止し、「明確な約束」の実行を開始するようアメリカに対し強く要求する。
2001年12月15日
第12回「核戦争に反対し、核兵器廃絶を求める医師・医学者のつどい」参加者一同
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