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特別決議

世界に誇る平和憲法を守り、発展させる

壮大なたたかいに立ち上がろう

 

 「守ろう平和憲法、なくそう核兵器」をスローガンに、「第15回つどいin北海道」に結集した我々は、核廃絶と被爆者援護、そして平和な日本と世界をめざして、さらに運動を強める決意を確認しました。

 特に、かってない大きな試練にさらされている日本国憲法を守り抜く立場から、「憲法と平和」の分科会を開き、活発に討論しました。その中で、憲法の源流を学び、戦争をしない日本を守って来た大きな役割、そして、各国各地での非戦・平和のたたかいなどを知り、人類の宝とも言える平和憲法を守り、世界に広げる活動の発展を、誓い合いました。

 今年6月に発足した「九条の会」は、日本国憲法を守るという一点で、「手をつなぎ、あらゆる努力をいますぐ始めよう」と力強くよびかけました。

 そして、講演会が各地で開かれ、各分野での「九条の会」結成の動きが、高まってきています。

発足アピールは、次のように、訴えています。

 「ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、五千万を越える人命を奪った第二次世界大戦。この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、武力を使うことを選択肢にすべきではないという教訓を導きだした」。

 「日本は、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心した」。 

 「いま、かつてない規模と強さで台頭して」いる憲法「改正」の動きの中心は、「九条改正」である。それは、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に転換する意図によるものである。

 「あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたい−−そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していくことが必要」である。

 人類の生命と健康を守る使命をもつ我々は誰にもまして、この「九条の会」アピールに応え、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、今すぐ始めるよう呼びかけるものです。

 日本国憲法を守る国民的活動に、より多数で合流するために、広範な方々に賛同を呼びかけ、「『九条の会』アピール賛同、医師・医学者の会」の結成をとりくんでいきましょう。

 各地域で、各職場で、賛同者を募り、様々な学習会、講演会、集会など、多様な活動を展開していきましょう。

 平和憲法を守り抜き、核兵器と戦争のない21世紀を創造する、壮大なたたかいに我々の社会的使命とロマンをかけて、立ち上がりましょう。

 

                                 2004年10月10日