在韓被爆者や人道主義医療に取り組む医師と交流「平和と交流の旅in 韓国」を実施
在韓被爆者の実態を詳しく知り、被爆者医療に取り組む韓国医師との交流を深めることを目的として、「平和と交流の旅in韓国」ツァー団(団長 山上紘志反核医師の会代表世話人)が韓国を訪問しました(7月15日〜17日)。反核医師の会の国際活動の取り組みの一つとして行われたもので、各地から13人が参加しました。
ツァー団は人道主義実践医師協議会・グリーン病院を訪問、見学の後、経験交流と報告・交流会を行いました。報告会では広島共立病院の青木克明先生が「広島における韓国人被爆者サポート」を報告、グリーン病院代表が人道主義実践医師協議会とグリーン病院について報告しました。
韓国原爆被害者協会の朴榮杓会長はじめ4人の在韓被爆者と意見交換と交流をおこないました。在韓被爆者の実情についての説明のあと、食事をともにしながら、親しく交流しました。
また、元日本軍「慰安婦」被害者が共同生活をする「ナヌムの家」訪問し、「従軍慰安婦」にされたハルモニ(「おばあさん」の意味・親しみと尊敬をこめた呼び方)の話を聞き、併設されている「日本軍『慰安婦』歴史館」を見学しました。
またソウル市内の元「西大門刑務所」を見学しました。
「西大門刑務所」は日本による植民地支配に反対して立ち上がった朝鮮国民を投獄・虐殺した日本の過酷な暴力支配の現場であり、その実態が展示されていました。
韓国滞在時間は実質2昼夜余でしたが、在韓被爆者の生の声を聞き、人道主義医療に取り組む医師の活動に接したこと、そして日本の「戦争責任」の一端に触れるなど貴重な成果をあげることができました。
※人道主義実践医師協議会・グリーン病院を訪問、経験交流などを行なった ※韓国原爆被害者協会の朴榮杓会長など4人の在韓被爆者(写真奥4人)と交流