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アピール

 私たち、核戦争に反対する医師の会(反核医師の会)は、「北陸から発信するICAN−なくしまっし核兵器」をテーマに、2008年11月22日・23日金沢で、第19回つどいを開催しました。

 「核兵器は廃絶することができる」、このことは私たちの確信です。米国の核戦略を推進してきたキッシンジャー元国務長官らの「核兵器のない世界に向けて」の呼びかけは、核兵器廃絶に向けての大きな世論を喚起しています。

しかし、私たちは、世界の指導者がその良心に基づき、自発的に核兵器の廃絶に向けての政策をとると考えるほど、楽観主義者ではありません。これまでの世界の平和が、多くの人々の粘り強い運動によって成し遂げられた成果であることを思い起こせば、核兵器廃絶も、私たち一人ひとりの運動にかかっているといっても過言ではありません。

IPPNW(核戦争防止国際医師会議)は、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)運動を提起しています。私たちは、このICAN運動を支持し、日本においてもICAN運動をすすめていくことを確認しました。元IPPNW会長のメアリーウィン・アシュフォードさんの「平和へのアクション101+2」にあるように、平和のために、核兵器の廃絶のために一人ひとりができることから始める、このことが大切なのではないでしょうか。ほんの小さなことでも、そしてローカルなことでも、その声は、その運動は大きな流れとなり、核兵器廃絶に向けての大きな力となっていくでしょう。

 今回のつどいで、反核医師の会に、若い医学生の力が加わりました。核兵器の廃絶を願い、平和を愛する医学生が集い、医学生部会が発足しました。私たちは、これからの日本の医療を担う医師・医学者の卵たちの運動が、多くの医学生を結集することを期待するとともに、最大限の努力をすることを確認しました。

 核兵器の廃絶は可能です。一人ひとりができることから始めましょう。

 なくしまっし、核兵器。

2008年11月23日

第19回核戦争に反対し、核兵器廃絶を求める医師・医学者のつどいin金沢

参加者一同